プロテクトイオンとマイナスイオンの違いは?仕組みと髪への働きをやさしく解説

  • ドライヤーのプロテクトイオンとマイナスイオンの違いがわからない
  • プラスイオンも出すと聞いて、髪に悪くないのか気になる
  • 自分の髪の悩みには、どちらのイオンが合うのか知りたい

プロテクトイオンとマイナスイオンの違いは、出すイオンの種類にあります。プロテクトイオンはテスコムの技術名でマイナスイオンとプラスイオンを同時に放出するのに対し、マイナスイオンはマイナスのイオンだけを風に乗せて出す方式です。

違いを知らないまま選ぶと、プラスイオンという言葉だけで不安になったり、髪の悩みに合わない機能を基準にしたりしがちです。仕組みとメーカーが説明する髪への働きを押さえておけば、店頭や通販で表示を見たときに、自分の髪に合う方を落ち着いて判断できます。

本記事では、プロテクトイオンとマイナスイオンの違いを一覧で示したうえで、それぞれの仕組みと向く人、髪の悩み別の使い分け、イオンの働きを活かす乾かし方、トライバランスイオンやナノイーとの違いまでを解説します。

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プロテクトイオンとマイナスイオンの違いを一覧で確認

違いはプラスイオンの有無と仕上がりの図解: プロテクトイオンとマイナスイオンの比較。出すイオン=プラスとマイナス/マイナスだけ、静電気=共通: どちらも抑える、仕上がり=広がらずまとまる/さらさら、向く人=広がりが悩み/手ざわり重視、選べる

プロテクトイオンとマイナスイオンの違いを一言でまとめると、プロテクトイオンはプラスとマイナスの両方のイオンを出し、マイナスイオンはマイナスのイオンだけを出す点です。どちらも髪の静電気を抑える働きがメーカーから説明されていますが、静電気へのはたらきかけ方と、うたわれている仕上がりの方向が異なります。

比べる項目プロテクトイオンマイナスイオン
出すイオンマイナスイオンとプラスイオンを同時に放出マイナスイオンだけを放出
静電気への働き(メーカーの説明)それぞれのイオンが髪に働いて静電気を抑える髪の表面をコートし、静電気も抑える
うたわれる仕上がり広がりを抑え、まとまりとツヤのある髪へさらさらな髪へ
名前の位置づけテスコムの技術名複数のメーカーが使う一般的な名前
向く人ブラッシングで髪が広がりやすい人、静電気でまとまりにくい人さらさらに仕上げたい人、機種の選択肢を広く持ちたい人

表のとおり、2つのイオンを分けるのはプラスイオンを出すかどうかと、メーカーが示す仕上がりの方向です。広がりを抑えることを重視するならプロテクトイオン、さらさらとした手ざわりを重視するならマイナスイオンを選ぶと、髪の悩みと機能がかみ合います。

どちらの方式も、メーカーは効果に個人差があると注記しています。2つのイオンに総合的な優劣をつけるより、自分の髪の悩みがどちらの説明に近いかで選ぶのが、イオン選びで失敗しないコツです。

プロテクトイオンとは?プラスとマイナスを同時に出す仕組み

プロテクトイオンは2種で広がりを抑えるの図解: 2種類を同時に放出、静電気を抑える、帯電を選ばない、テスコムの技術名

プロテクトイオンとは、テスコムがドライヤーに搭載しているイオン技術の名前で、マイナスイオンとプラスイオンを同時に放出する方式を指します。テスコムは現在も複数のドライヤーにプロテクトイオンを採用しており、製品名にも「プロテクトイオン」の言葉を入れています。

プロテクトイオンとマイナスイオンの違いを知るうえで鍵になるのは、なぜプラスイオンまで出すのかという点です。メーカーは、髪の帯電(髪が電気を帯びること)の状態が人によって異なることを、2種類のイオンを出す理由に挙げています。

プロテクトイオンの仕組みと特徴を理解するうえで押さえたい内容は、以下の3つです。

  • プラスイオンとマイナスイオンを同時に放出する
  • 髪の静電気を抑えて広がりを防ぐ
  • プロテクトイオンが向く人

プラスイオンとマイナスイオンを同時に放出する

プロテクトイオンのドライヤーの風といっしょにプラスとマイナスの2種類のイオンが、プラスやマイナスに帯電した髪へ届く様子を横から示したイラスト

プロテクトイオンの仕組みは、ドライヤーの風といっしょにマイナスイオンとプラスイオンを同時に放出し、それぞれのイオンを髪に働かせて静電気を抑えるというものです。テスコムは製品ページでも同じ言葉で方式を紹介しており、プロテクトイオンを名乗るドライヤーに共通する考え方になっています。

2種類のイオンを出す理由は、髪の帯電の仕方にあります。テスコムのニュースリリース(2019年3月)によると、髪にはプラスに帯電している毛もあればマイナスに帯電している毛もあり、帯電の状態は人によって異なるというのがメーカーの見解です。

性質の異なる2種類のイオンを届けることで、髪の状態に合わせてそれぞれのイオンが働くように考えられています。マイナスイオンだけを出す方式との大きな違いは、プラスとマイナスの両方を出す点にあり、髪がどちらに帯電していても対応できるように設計されています。

髪の静電気を抑えて広がりを防ぐ

静電気で毛先が外へ広がった髪と、プロテクトイオンで静電気を抑えてまとまった髪を左右に並べて比べたイラスト

プロテクトイオンの効果としてメーカーが挙げているのは、髪に帯電した静電気を抑え、広がりを抑えてまとまりやすくする働きです。テスコムはブロー中にブラッシングしても髪の広がりを抑え、まとまりをアップすると説明し、効果には個人差があることも添えています。

広がりの原因について、テスコムは「髪の広がりの原因は、摩擦による静電気」と説明しています。静電気によってキューティクル(髪の表面をうろこ状に覆う層)が開き、髪がまとまりにくくなるというのがメーカーの見方です。

タオルで拭く、ブラシを通すといった摩擦は毎日の手入れで避けられないため、ドライヤーでできる静電気対策は、乾かしている間に起きる静電気を抑えることになります。プロテクトイオンは乾かす工程で静電気を抑える役割を担う機能で、テスコムはツヤのある髪へ導く働きもあわせて説明しています。

プロテクトイオンが向く人

プロテクトイオンが向くのは、ブラッシングをすると髪がふわっと広がる人や、空気が乾燥する季節に静電気で髪がまとまりにくい人です。朝のブローで広がりを落ち着かせたい人にとって、静電気を抑えることを軸にした方式は選ぶ理由がはっきりしています。

自分の髪がプラスとマイナスのどちらに帯電しやすいのかは、見た目では判断できません。2種類のイオンを同時に出すプロテクトイオンは、帯電の状態を気にせずに使える点でも選びやすい方式といえます。

一方、プロテクトイオンはテスコムの技術名のため、選べるのはテスコムのドライヤーに限られます。デザインや重さ、他社の独自技術まで含めて幅広く比べたい人には、候補が狭く感じられる点が弱みです。

テスコムはプロテクトイオンを、手頃な価格の機種から速乾タイプ、サロン品質をうたうシリーズまで搭載しており、機種ごとに風量や重さ、価格が異なります。同じプロテクトイオンでも使い心地は変わるため、搭載モデルを並べて比べると、自分の使い方に合う1台を絞り込めます。

プロテクトイオンを搭載したTESCOMのヘアドライヤーの違いを知りたいなら、以下の記事が便利です。

マイナスイオンとは?ドライヤーで使われる仕組み

マイナスイオンはさらさら向きの図解: メリット=髪の表面をコートする、静電気も抑える、搭載機種が多く選びやすい / デメリット=髪に水分は与えない、広がり対策が主ではない

マイナスイオンとは、マイナスの電気を帯びたイオンのことです。ドライヤーでは風といっしょに髪へ届け、静電気を抑える目的で使われています。プロテクトイオンとマイナスイオンの違いを比べるときは、マイナスイオンが特定のメーカーの技術名ではない点も押さえておきたいところです。

マイナスイオンを搭載したドライヤーは複数のメーカーから発売されており、手頃な機種から高価格帯の機種まで選択肢が広がっています。同じマイナスイオンでも、髪への働きの説明はメーカーごとに表現が異なるため、製品ページの説明を確かめると選びやすくなります。

ドライヤーに使われるマイナスイオンについて知っておきたい内容は、以下のとおりです。

  • マイナスイオンだけを放出する
  • 髪の表面に働いて静電気を抑える
  • マイナスイオンが向く人

マイナスイオンだけを放出する

マイナスイオンのドライヤーの風に乗って、マイナスのイオンだけが髪の表面へ届く様子を横から示したイラスト

マイナスイオンのドライヤーは、本体の中で発生させたマイナスイオンだけを、温風や冷風に乗せて吹き出す方式です。プロテクトイオンとの違いはプラスイオンを出すかどうかにあり、髪に届くイオンの種類が1つに絞られています。

プロテクトイオンが「髪にはプラスに帯電した毛とマイナスに帯電した毛がある」という考え方から2種類を出すのに対し、マイナスイオンの方式は、マイナスのイオンで髪の表面に働きかけることを軸にしています。

製品の表示に「マイナスイオン」とあれば、マイナスのイオンを出す方式と考えて差し支えありません。プラスイオンも出す方式は、テスコムのプロテクトイオンやトライバランスイオンのように独自の名前で表示されているため、名前を見れば方式の違いを見分けられます。

髪の表面に働いて静電気を抑える

マイナスイオンのドライヤーの効果について、メーカーは髪の表面をコートし、さらに髪の静電気も抑えると説明しています。静電気を抑える点はプロテクトイオンと共通しており、違いは髪の表面をコートする働きがあわせて示されているところです。

仕上がりについて、パナソニックはマイナスイオンを「さらさらな髪にしたい方」に向く機能として案内しています。髪の表面に働く方式のため、手ぐしを通したときに軽く、さらさらとした手ざわりを求める人に合う説明になっています。

ただし、マイナスイオンは髪に水分を与える機能としては説明されていません。乾燥やうねりが気になる場合は水分を含むイオンという別の選択肢があり、メーカーもマイナスイオンとは仕上がりの方向を分けて案内しています。効果に個人差がある点も、プロテクトイオンと変わりません。

マイナスイオンが向く人

マイナスイオンのドライヤーが向いている人は、髪をさらさらとした手ざわりに仕上げたい人です。メーカーの説明でも、マイナスイオンはさらさらな髪にしたい人向け、水分を含むナノイーはしっとりまとまる髪にしたい人向けと分けられています。

選べる機種の多さを重視する人にも、マイナスイオンは合います。複数のメーカーが搭載しているため、風量や重さ、価格帯、デザインといった条件を優先しながら、イオン機能付きのモデルを選べるのが強みです。

反対に、ブラッシングのたびに髪が大きく広がる悩みが強い人は、プラスとマイナスの両方で静電気を抑えるとうたうプロテクトイオンも比べておくと判断しやすくなります。マイナスイオンの説明は髪の表面をコートする働きが中心で、広がりの抑え方を前面に出した方式ではありません。

マイナスイオンを搭載したドライヤーは価格帯が幅広く、水分を含むナノイーを搭載した機種と迷う場面も出てきます。イオンの種類に加えて風量や重さまで比べるのが、毎日のドライ時間に合うモデルを絞り込む近道です。

マイナスイオン搭載のドライヤーを探すなら、以下の記事が便利です。

髪の悩みに合わせたイオンの使い分け

髪の悩みでイオンを選ぶの図解: 広がり=プロテクトイオン、さらさら感=マイナスイオン、乾燥・うねり=ナノイー

プロテクトイオンとマイナスイオンの違いを踏まえると、どっちがいいかは髪の悩みで決まります。広がりを抑えたいならプロテクトイオン、さらさらとした手ざわりを求めるならマイナスイオンが基準になり、乾燥やうねりが気になるなら水分を含むイオンも候補に入ります。

ただし、イオン機能だけで髪の悩みがすべて解決するわけではありません。メーカーも効果には個人差があると注記しており、乾かし方や髪の状態によって仕上がりは変わります。イオンの種類は、ドライヤー選びの条件の1つとして考えるのが現実的です。

髪の悩み別に見たイオンの使い分けは、以下の3つのポイントに整理できます。

  • 髪の広がりを抑えたいならプロテクトイオン
  • さらさらに仕上げたいならマイナスイオン
  • うるおいを重視するなら水分を含むイオンも候補

髪の広がりを抑えたいならプロテクトイオン

髪の広がりに悩んでいるなら、イオンはプロテクトイオンを重視するのが筋の通った選び方です。テスコムは髪の広がりの原因を摩擦による静電気と説明し、プラスとマイナスの両方のイオンで静電気を抑えるとしています。

髪がプラスとマイナスのどちらに帯電しているかは、見た目ではわかりません。帯電の状態が人によって違うことを前提に2種類のイオンを出す方式は、広がりの原因を静電気と考える人にとって理にかなった設計です。

広がりやすい髪は、タオルで強くこする、ブラシを何度も通すといった摩擦でも静電気が起きやすくなります。プロテクトイオンのドライヤーを選んだうえで摩擦を減らす乾かし方も組み合わせると、ブロー後のまとまりを保ちやすくなります。

さらさらに仕上げたいならマイナスイオン

髪をさらさらに仕上げたいなら、合うのはマイナスイオンのドライヤーです。メーカーはマイナスイオンについて、髪の表面をコートして静電気も抑え、さらさらな髪にしたい人に向くと案内しています。

広がりの悩みが少なく、軽い手ざわりを重視する人なら、マイナスイオンのドライヤーから選ぶと、風量や重さといったほかの条件を優先しやすくなります。搭載モデルが多く、予算に合わせた機種を見つけやすい点も、マイナスイオンを選ぶ利点です。

一方で、ブラッシングのたびに広がる、冬場に静電気が気になるといった悩みが強い場合は、プロテクトイオンと比べたうえで決めると後悔が少なくなります。さらさら感と広がりのどちらを優先したいかを先に決めておくと、迷う時間を減らせます。

うるおいを重視するなら水分を含むイオンも候補

髪の乾燥やうねりが気になる人にとっては、プロテクトイオンやマイナスイオンに加えて、水分を含むイオンも有力な候補です。代表例がパナソニックのナノイーで、メーカーは髪に水分を与え、髪の水分バランスを整えることでうねりを抑えると説明しています。

仕上がりの方向も異なり、マイナスイオンがさらさらな髪向けとされるのに対し、ナノイーはしっとりまとまる髪向けと案内されています。プロテクトイオンの説明は静電気を抑えることが中心で、水分を与える働きはうたわれていません。

髪の悩みが静電気による広がりなのか、乾燥によるパサつきやうねりなのかを先に見極めると、比べるべきイオンの種類がはっきりします。静電気よりも乾燥が気になる人は、水分を含むイオンを搭載した機種もあわせて検討すると選び直しを防げます。

イオンの働きを活かすドライヤーの乾かし方

4つの手順でイオンを活かすの図解: 1. タオルではさんで拭く → 2. 根元から温風を当てる → 3. 10〜15cm離して当てる → 4. 仕上げに冷風を当てる

プロテクトイオンとマイナスイオンの違いを理解して選んでも、イオンの働きを活かすには乾かし方が欠かせません。どのイオンも乾かしている間に髪へ届く仕組みのため、乾かす時間や風の当て方しだいで仕上がりが変わります。

テスコムは正しい乾かし方として、タオルドライ、根元から乾かす順番、吹出口と髪の距離、冷風での仕上げを挙げています。イオンドライヤーの乾かし方に特別な技術は必要なく、どれも毎日の手順を少し見直すだけで取り入れられる方法です。

イオンドライヤーの働きを活かす乾かし方の手順は、以下の4ステップです。

  • タオルドライで水気をしっかり取る
  • 根元から乾かして毛先は最後にする
  • 吹出口を髪から離して風を当てる
  • 仕上げに冷風を当ててまとまりを整える

タオルドライで水気をしっかり取る

タオルで髪をゴシゴシこする拭き方と、タオルで髪をはさんでたたく拭き方を左右に並べて比べたイラスト

ドライヤーを当てる前に、タオルで髪をはさんでやさしくたたくように水気を取ります。テスコムは、タオルで髪の毛をはさんでパタパタとたたくイメージで水分を取り、根元は頭皮をマッサージするように拭く方法を紹介しています。

水気を先に減らしておくのは、ドライヤーを当てる時間を短くするためです。髪に水分が多く残っていると乾くまでに時間がかかり、温風を浴びる時間も長くなります。テスコムも、タオルドライを乾かし方の最初の手順として紹介しています。

よくある失敗が、タオルでゴシゴシとこすって拭くことです。テスコムもゴシゴシ拭くのは避けるよう案内しており、摩擦は髪の広がりの原因となる静電気にもつながるため、押さえるように拭くのが基本になります。

根元から乾かして毛先は最後にする

頭皮から伸びる髪を横から見て、根元から中間、毛先の順に温風を当てる順番を矢印で示したイラスト

温風は根元から当て始め、毛先は最後に乾かすのが基本の順番です。テスコムは、髪の毛が集中している根元が一番乾きにくいため、最初に温風を当てるよう説明しています。パナソニックも、根元、中間、毛先の順番で乾かす手順を案内しています。

毛先から乾かし始めると、乾きやすい毛先に余計な温風が当たり、乾かしすぎにつながる点に注意が必要です。毛先はもともと乾きやすい部分のため、根元と中間がほぼ乾いたあとに仕上げるくらいでちょうど良いタイミングになります。

よくある失敗は、見えている表面や毛先ばかりを乾かして、内側の根元が湿ったまま残ることです。後頭部や耳のうしろは手が届きにくく乾き残しが出やすい場所のため、手ぐしで髪を持ち上げながら根元に風を通すと防げます。

吹出口を髪から離して風を当てる

ドライヤーの吹出口と髪のあいだに10〜15cmの距離をとって風を当てる様子を、寸法線で示したイラスト

ドライヤーの吹出口は髪に近づけすぎず、テスコムが目安とする10〜15cm程度の距離を保つのが基本です。同じ場所に当て続けず、小刻みに揺らしたり、手で髪を動かしたりして温風を全体に行き渡らせる方法も、テスコムが紹介しています。

距離をとる理由は、1か所に熱が集中するのを防ぐためです。吹出口が近いほど髪に当たる風は熱くなり、同じ場所に当て続けると乾かしすぎの原因になります。ドライヤーを小刻みに動かすのも、熱を1か所に集めないという同じ目的のためです。

適切な距離は機種によって異なり、パナソニックの一部の機種では吹出口を髪から3cm以上離すよう案内しています。使っているドライヤーの取扱説明書で距離の目安を確かめておくと、安心して毎日使えます。

仕上げに冷風を当ててまとまりを整える

温風で整えたあとに冷風へ切り替えて仕上げる順番を、2台のドライヤーと矢印で示したイラスト

髪が乾いたら、仕上げに冷風を当てて髪を冷ますのがおすすめです。テスコムは冷風の効果として、クセを固定してヘアスタイルを長時間キープしやすくなることと、乾かしすぎを防げることを挙げています。

ドライヤーの冷風仕上げは、温風で整えた形を冷やして落ち着かせる工程です。パナソニックも一部の機種で、髪が9割程度乾いた段階から温風と冷風を交互に当てる使い方を案内しており、温風だけで終わらせない点は2つのメーカーに共通しています。

温風だけで乾かしきると、乾かしすぎになりやすく、整えた形も崩れやすいのが難点です。クールショット(温風と冷風をワンタッチで切り替える機能)のスイッチがある機種なら、仕上げに冷風へ切り替えるだけで手軽に取り入れられます。

プロテクトイオンとマイナスイオンに関する疑問

プロテクトイオンの4つの疑問の図解: トライバランスイオンとの違いは?→どちらも2種のイオンを出すテスコムの技術、ナノイーとはどう違う?→ナノイーは水分を含み、うねりを抑える、プラスイオンは髪に悪くない?→静電気を抑えるためにマイナスと同時

プロテクトイオンとマイナスイオンの違いがわかると、次に気になるのが似た名前のトライバランスイオンや水分を含むナノイーとの関係、そしてプラスイオンが髪に悪くないかという疑問です。

イオンの名前はメーカーごとに異なり、同じメーカーでも新しい技術名が加わることがあります。名前だけで判断せず、出すイオンの種類と、メーカーが説明する髪への働きを確かめると、迷いが減ります。

プロテクトイオンとマイナスイオンを調べるときによく挙がる疑問は、以下の4つです。

  • トライバランスイオンとプロテクトイオンの違いは?
  • ナノイーなどほかのイオン技術とはどう違う?
  • プラスイオンは髪に悪くないの?
  • イオンの効果はすぐに実感できる?

トライバランスイオンとプロテクトイオンの違いは?

トライバランスイオンとプロテクトイオンの違いは、メーカーの公表内容を見る限り名前と打ち出している髪の3要素の考え方にあり、仕組みの細かな差は公表されていません。どちらもマイナスイオンとプラスイオンを放出するテスコムの技術で、2種類のイオンを出して静電気を抑えるという基本の考え方は同じです。

トライバランスイオンとは、テスコムが2026年2月のニュースリリースで紹介したイオン技術で、同年2月上旬に発売予定と告知されたドライヤーに搭載されています。名前の「トライ」は、テスコムが考える美しい髪の3要素であるうるおい、まとまり、ツヤを指す言葉です。

メーカーはトライバランスイオンを「従来の放電機構を刷新し」た技術と説明し、それぞれのイオンが髪に働いて、髪の広がりや傷みの一因となる静電気を抑えるとしています。ただし、プロテクトイオンと比べて放電の仕組みがどう変わったかは公表されていません。

プラスとマイナスの両方を出す点で、トライバランスイオンはプロテクトイオンと同じ考え方に立ち、マイナスイオンだけを出す方式とは異なります。テスコムのドライヤーを選ぶときは、どちらの名前でも2種類のイオンを出す方式と考えると整理しやすくなります。

ナノイーなどほかのイオン技術とはどう違う?

代表的な粒子径1.3nmの一般的なイオンと13nmのナノイーを円の大きさで比べ、ナノイーが水分を包むことを示したイラスト

ナノイーなどほかのイオン技術との違いは、イオンに含まれる水分の量と、メーカーが説明する髪への働きの2点です。ナノイーはパナソニックの技術で、水分を含んだ微粒子のイオンとして説明されています。

パナソニックによると、ナノイーには一般的なマイナスイオンの約1000倍(体積比)の水分が包まれています。比べているのは一般的な空気イオンの代表的な粒子径1.3nm(nmはナノメートルの略で、1nmは100万分の1mm)とナノイーの代表的な粒子径13nmで、いずれもメーカー調べの数値です。

髪への働きの説明も異なり、マイナスイオンは髪の表面をコートして静電気を抑えるのに対し、ナノイーは髪に水分を与え、水分バランスを整えることでうねりを抑えるとされています。仕上がりの目安は、マイナスイオンがさらさら、ナノイーがしっとりとしたまとまりです。

プロテクトイオンは静電気を抑えることを軸にした技術で、水分を与える働きはメーカーの説明に含まれていません。静電気による広がりならプロテクトイオン、さらさら感ならマイナスイオン、うねりや乾燥ならナノイーと、悩みの種類で比べるイオンを決めると迷いにくくなります。

プラスイオンは髪に悪くないの?

プロテクトイオンのプラスイオンは、髪の静電気を抑える目的でマイナスイオンと同時に出すもので、メーカーは髪に悪い働きをするイオンとしては説明していません。プラスイオンという言葉から、髪に悪いイメージを持つ人もいます。プロテクトイオンの方式は、プラスイオンだけを出すのではなく、マイナスイオンと組み合わせて出す点が特徴です。

テスコムは、髪にはプラスに帯電している毛もあればマイナスに帯電している毛もあり、髪の状態に合わせてそれぞれのイオンが働いて静電気を抑えると説明しています。プラスイオンは、2種類のイオンで髪全体の静電気に対応するための役割を担う、というのがメーカーの考え方です。

仕組みや使い方で気になる点があれば、使っているドライヤーの取扱説明書やメーカーの製品ページ、問い合わせ窓口で確かめると確実です。プラスイオンの役割も、メーカーの公式な説明を基準に判断すると迷いません。

イオンの効果はすぐに実感できる?

イオンの効果をすぐに実感できるかどうかは人によって異なり、メーカーも製品ページで「効果には個人差があります」と注記しています。テスコムはトライバランスイオンについて、周囲の環境(温度や湿度など)や個人差で効果は異なると説明しています。

乾かし方や髪の状態も、実感のしやすさを左右する要素です。タオルドライが不十分だったり、同じ場所に温風を当て続けたりすると、イオン機能があっても乾かしすぎや広がりにつながります。

湿気の多い日と乾燥した日で髪のまとまり方が変わるのも、同じドライヤーを使っていてよくあることです。乾かし方を整えたうえで、ブロー後の広がりやまとまりを毎日見比べると、変化に気づきやすくなります。

まとめ

プロテクトイオンとマイナスイオンの違いは、出すイオンの種類にあります。プロテクトイオンはテスコムの技術名で、マイナスイオンとプラスイオンを同時に出して静電気を抑える方式です。マイナスイオンはマイナスのイオンだけを出し、髪の表面をコートして静電気を抑えると説明されています。

判断の目安は3つです。ブラッシングで髪が広がりやすいならプロテクトイオン、さらさらとした手ざわりを求めるならマイナスイオン、乾燥やうねりが気になるならナノイーのような水分を含むイオンも比べます。どのイオンでも、タオルドライと根元からの乾燥、10〜15cm程度の距離、冷風の仕上げを組み合わせると、イオンの働きを活かしやすくなります。

イオンの名前に迷ったら、自分の髪の悩みが静電気による広がりなのか、手ざわりなのか、乾燥なのかを確かめるところから始めるのがおすすめです。悩みに合うイオンを選び、毎日の乾かし方を少し見直すだけで、ドライヤー選びはぐっと楽になります。

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この記事を書いた人

数年前にヘアドライヤーを買い替えたことをきっかけに複数ブランドのモデルを実際に購入して使い比べてきました。各モデルの機能・テクノロジーや選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいかわからない方に向けて『ドライヤーナビ』を運営しています。

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